「…休んでいればすぐに治りますよ。
何かありましたらすぐに連絡しますので…
響さんはお仕事に行かれて下さい」


私はとにかく響さんに
少しでも安心して仕事に行って貰えるように
声を張って言った。


響さんはそんな私の言葉を切なそうに聞くと


「…佐原を傍に付かせるから。
何かあればすぐに言うんだよ」


私の頭を撫でながらそう言うと
少し躊躇しながらも部屋から出て行った。