「私は大丈夫ですよ…。
実家でも…よく熱が出てましたし…
すぐに治りますから…」


「…ルナ、あんまり喋らなくていいから。
お願いだからゆっくり休んで…」


「だって響さんが…
仕事に行かないからですよ?
私は元々病弱なんですから…
この先ずっと…こういう事もあります。
心配されてたら…キリがないですよ?」


私が笑いながら響さんに握られている左手を
もう片方の手で離そうとすれば


「…俺はもう、ルナの事しか頭にないよ。
ルナの事を1番に考えてるし愛してるから、
これからもずっと心配するのは当たり前だよ」


響さんは私の手を離さないと言わんばかりに
また握り締め、急にそんな事を言った。