次の日の朝。

私は柏木組に嫁いでから
初めて高熱を出してしまった。

身体が熱くて寝返りをするのも少しきつく、
ぼーっとする頭…。


「…ルナ、」


そんな中、響さんがとても心配そうな表情で
私を見ながら手を握っていた。


「響さん、お仕事に…行かないと」


私が何とか少しだけ微笑みながら言えば

「…こんなに苦しそうなルナを置いて
仕事に行けないよ」

響さんは辛そうに表情を歪めながら
そんな事を言った。