「…響さんは優しくて素敵な方ですから
今までも沢山の女性から想われてきたでしょうし、過去に恋愛経験がない方がおかしいと
思っておりますよ」 


「ルナ…」


「響さんが私を求めて下さる以上は
ずっと傍におりますので。
そんなに哀しい顔をされないで下さい」


たとえ響さんに過去に愛した女性がいても

響さんが私を求め、
暗闇の中から救ってくれた以上は
自分から離れる事はない。


「たとえ、響さんの想い人の
身代わりだとしても私は…」

私がそう口にすれば
響さんは目を見開き表情を一変させ


「ルナは身代わりじゃない…!!」 


大きな声で私の言葉を否定された。