「旦那様…またドキドキしてしまいますよ」


私が顔を上げながら旦那様の顔を見れば


「ルナ、いいかげん"旦那様"じゃなくて名前で呼んで?ルナはもう俺の奥さんなんだから」


切れ長の美しい瞳で見つめられながら
名前で呼ぶように言われた。


「…呼び捨てで呼んだ方がよろしいですか?
呼んで欲しい呼び方があればそちらでお呼びしますが…」


私がそう聞けば


「ルナの呼びたいように呼べばいいよ」


旦那様は切れ長の目を細めて
優しい笑顔で言ってくれた。