すると響さんに手を差し出され
私はその手を握って良いのか戸惑っていると
そんな私に優しく微笑み…


響さんの方から私の手を握り
指を絡ませてきた。


それは俗に言う"恋人繋ぎ"というもので…。


「ルナ、顔赤いね。心臓は大丈夫?」


響さんは心配の声を掛けながらも
どこかからかうような笑みを向けた。


「…大丈夫ではありません」

「じゃあ離す?」 


響さんはそう言いながらも
まるで私の手の感触を確かめるように
指を絡ませる手をゆっくりと動かしていて…

その手にドキドキしながらも
離したくはなく…


「…離れたくはありません」


私もそれに応えるように少しだけ握り返せば


「じゃあこのまま寝ようか」


響さんは色気を含む表情をしながらも
手を繋いだまま、隣の布団に横になった。