同級生のショウは幼稚園から高校生になった今でも、ずっと私と同じ学校。

 家も近所で親も友達同士の私の幼なじみ。


 ついでに言うとショウは小学3年生くらいから毎日のように私を……。


 「本気でトロいし。壊れかけのロボットか?お前は」


 苛めてくる。



 「違うもん!!」


 目玉が飛び出て、ぎこちない動きをするロボットが脳裏に過ぎり、慌てて首を横に振る。


 壊れかけのロボットなんてそんな怖いのやだ。女の子なんだから、もっと可愛いのがいい。


 「違うもんって、お前いい加減その喋り方やめろ。聞いてるだけでうぜぇ」
 「えー」
 「何だ、その顔。しばくぞ」


 不服に口を尖らすと、ショウは心底鬱陶しそうにキュッと目を細めて私の頭を叩いた。

 しかも思っきし。


 「痛いっ!!しばくぞって、もう殴ってるじゃないっ」


 痛さに涙が滲みつつ、殴られた箇所を手で擦ってショウを睨む。


 黙っていたら鼻も高いし、身長も高いし、美男子なショウ。

 今だって黒のTシャツにジーパンで至ってシンプルな服装なのにオシャレに見える。


 けど、乱暴もの。いつも気に食わないことがあれば直ぐに私を殴ってくる。

 おまけに髪の毛は金髪だし。