高校生になった僕は、cafeでバイトを始めた。

2年生になった僕は、バイトも2年目を迎えている。

一目惚れしたバ先の先輩にずっと僕はアプローチをしていた。

が、僕がガキだからなのか、年下だからなのか、相手にはしてくれなかった。

けど、僕は諦めなかった。

そして、遂に、根負けして、先輩は僕の恋人になってくれた。

彼女の名前は稲川綾さん、歳は僕より、4つくらい上。

いつも、僕のフォローとサポートをしてくれる優しい先輩で、僕の指導係。

たまに、オーナーとめちゃくちゃ仲良しなことに嫉妬しちゃったりしている。

「先輩~今日も一緒に帰りましょ~」と僕はいつも先輩を誘って一緒に帰っていた。

もうすぐハロウィンを迎える10月の始め頃

先輩はなんだかとてもソワソワしているし、ちょっとよそよそしくも感じた。

僕が話しかけても、うわの空だったりするし。

かと思えば、オーナーとはとても楽しそうに話したりして。

僕がなんの話?と聞いても、何でもないよって明らかに何か隠している。

しかも、ハロウィンはcafeをしめて、2人でコソコソ逢ってるみたいだし。

もう、ほんとになんなの?

僕には話したくない、2人だけの秘密ってこと?

そう思うと、なんかムカついてきた。

そして、僕はバイト中、ずっと機嫌悪く過ごした。

「ゆーくん?なんか最近ちょっと機嫌悪くない?学校で何かあったの?」って先輩は聞いてくる。

「別に。何でもありません。学校は普通です」と僕は素っ気なく答える。

「そっかぁ。普通かぁ、私の高校生時代は思いきり、アオハル満喫してて毎日充実して、楽しくて仕方なかったけどなぁ」と先輩は笑う。

ズルい。僕の知らない先輩は、凄く楽しそうで、僕の知らない世界を楽しんでいる。

なんで、同級生じゃ無かったんだろうってたまに、自分に腹立つことさえある。