テントの入口を開けて外を見ると、朝日を浴びながら草むらの上で腕立て伏せをする大地お兄さんがいた。目が合うと、真剣な表情だったお兄さんの表情は一瞬で柔らかくなり、笑顔になった。

 私の胸の鼓動は早くなる――。