彼による“手でする行為”はいつも屈辱的。


呼吸すら乱さない余裕な彼とは裏腹に、こっちは快楽を求めてどうしようもなく乱れるハメになるのだ。



それをじっと上から見下されるのは、なかなか居心地が悪い。




「俺のことだけ考えて」


首筋にねっとりと舌が這う。


次第に服がはだけていき一条さんの手が肌に直接触れる。



「……変態…」



一条さんの思うがままな自分が嫌で睨み付けてみたけれど、状況は何も変わらない。