「何でポッキーゲームなんですか?」


「楽しそーだから?」



彼――一条 秀司の言動を一言で表すと傍若無人。


気まぐれだしやたらベタベタしてくるし面倒臭いし…彼への愚痴を1つ1つ書いていけば原稿用紙数枚埋まると思う。




「ん」


一条さんはするりと慣れた手付きで私の両手首を拘束し、ポッキーを咥えて私の口元へ持ってくる。



「…あの…」



ポッキーゲームをすることについて了承した覚えは毛頭ない。



「ほら、口開けて」


「んむっ…」