「美味い! けど何味だ? これ」
「なんだろう……酸っぱいけど甘くて~」
「ミントみたいな感じもするよ……」
「こんな不思議な飴玉は初めて食べたわ~さすが麻那人君」
「(飴玉が不思議だと、麻那人がすごいの? でも、本当に不思議な味……神様の味?)」
「うん、美味しいな。満足」
麻那人が微笑む。
みんな無言でもぐもぐ……もぐもぐと飴玉を味わう。
なんだか身体が、じんわりあったかくなったような気もした。
「(とりあえず今日は……)追いかけ鬼の話でもする?」
今後の事も心配だし、情報がほしいなと光は思ったのだ。
「追いかけ鬼~? 光、そんな子どもの都市伝説を信じているの~?」
ラーがクスクス笑う。