「お前ら、なんの話?」

「そ、空太は知らなくていいよ」

「なんだよー」
 
 なんだか言い合いの空気になってきた。
 
「まぁまぁ、飴玉でも食べようよ!」

 そんな空気を、ニコニコ笑顔ではらったのは麻那人だ。

 悪魔王子が、紙袋から飴玉を取り出して、みんなに配った。
 みんなで木のベンチに座るために移動する。
 
「わぁ! 綺麗~素敵な飴玉ね~! さっすが麻那人君!」

 何も知らないはずなのに、ラーは麻那人をニコニコしてほめる。
 麻那人の隣に座って、距離も近くて、びっくりだ。

「外国の飴玉?」

「まぁ、そんなとこかな」

 ヒョイッと、麻那人は飴玉を口にいれる。
 大きめなので、ぷくっとほっぺたが膨らむ。
 みんなもほっぺたを膨らませて、舐める。