駄菓子屋の店員さんが、姿を見せた。
背が低くて髪が真っ白……でもおばあちゃんではない。
長い髪に牡丹の花を刺して、ピンク色の着物を着て白いフリルのエプロンをした女の子だ。
瞳が緑色の宝石みたいに、キラキラしてて可愛い。
「こんにちは!」
「こ、こんにちは(私と同じくらいに見える?)」
悪魔王子が挨拶したので、光も挨拶した。
「はい、こんにちは~。珍しいお客さんだねぇ~~ちょっと、いやかなりおどろいてるよ~」
ゆっく~りなしゃべりかた。
でもにっこりしている。
「(おどろいてるようには見えないけど……)」
「僕らは人間だよ。お菓子を買ってってもいい?」
「(いや、あんたは悪魔でしょ!)」
「そりゃ~あ、もちろん買ってってよぉ~。でも人間の子供に払えるかい~?」
「お代はなに?」
「(……この女の子は人間じゃないんだよね……じゃあ、やっぱり人間の命が代金……?)」
余裕な麻那人の後ろで、光はドキドキソワソワだ。