三人の突然の言葉に、呆然とする光。

「ちょ、ちょどういう意味?」

「だから私らは、もう行かないから」

「な、なんでよ!? 今日こそやろうって決めてたじゃん!」

 言い返す光。
 掃除係に注目されているけど、今はそんなこと考えてられない。

「だから、もう、そういうのいいって言ってるの」

「いいってなに!?」

 怒る光に対して、三人の女子は冷たく言う。

「やってられないから、じゃーね」

「あっ! ラー! リィ! ルル! 魔術クラブはどうなるの?」

「解散だよ」

「魔術なんか、あるわけないから~!」

「追いかけ鬼も、こ、怖いし……」

 そう言うと三人とも、教室から出て行った。

「ムキー! ちょっと待ってよ! あ、掃除掃除。掃除はしっかりやらないと」

 くやしくて、すぐに走りだしたくなったけど、掃除はしっかりやり終えた。