「ねぇ! 麻那人君は、どのクラブに入るつもりなの?」

「(あ、ラー)」

 魔術クラブをやめた三人のうちの一人。

 ラーは、光と同じ保育園だった女の子。

 蘭子だからあだ名が、ラー。

 すごくオシャレでモデルもしているツリ目で強気な子だ。
 今日もみんなから可愛い~! と言われていた。
 大きめサイズのトップスに、派手カワなスカートを履いている。

 そんな、ラーが目をキラッキラさせて麻那人に声をかけている……。

「(ラーはイケメンが大好きだからな~……)」

 ラーが好きになる男の子は、絶対にイケメンだ。

「(でも、そいつ悪魔王子だからね……)」

「あぁ、僕は魔術クラブかな?」

 また、にっこり微笑む麻那人。

「「「えっ」」」

 ラーと、当然のように隣にいたリィとルルもおどろく。

「僕は魔術クラブに入ろうと思うよ」

「ちょっと、ちょっとぉおおおおお!!!」

 またまた大声を出した光だった。