「お、お前なぁ~~!」

「だ、だって仕方ないの!」

 細かく聞かれても、どう答えたらいいのかわからずに光はぶっきらぼうに答えてしまう。
 
「みんな親切にするように! それでは拍手でお出迎え~~!! どうぞ!」

 みんなワーッと拍手をすると、戸を開けて麻那人が入ってきた。

「わぁ……」
「え……」
「おぉ……」
「ほえーー」

 げんなりした顔の光。
 ……とは逆に、みんなが一瞬静まりかえって、ポワァアアっと麻那人を見た。

 キラキラ……と輝く、芸能人のようなかっこいい風貌。
 サラサラの黒髪に、茶色のような赤のような不思議に輝く大きな瞳。
 鼻もスッとして、にっこり笑う唇はピンク色。
 肌は白くてすべすべで、透き通るようだ。
 着ている服も上品で、シャツに薄手のカーディガン。
 ベルトを締めたズボン。
 上履きも、革靴のスニーカーだ。

「皆さん、はじめまして。亜久麻那人です。日本は初めてなので、どうぞよろしくお願いします」

 声もまた、うっとりする聞き心地のようキレイな声。
 小林先生も、麻那人をずっと見つめてハッとなる。

「み、みんな拍手~!! みんなで仲良くしようなー!!」

「「「わーーー!! はーーい!!」」」

 みんなもハッとなって拍手して、わーわー盛り上がる。