悪魔王子はまたケラケラ笑う。

「ねぇ冗談でしょ?」

「うーん、どうだろ。僕は追いかけ鬼じゃないからなぁ」
 
「(からかって遊ばれてるだけだよね……?)」

 悪魔王子が笑っているので、そんな風に思う光。
 お父さんがお風呂からあがってくる気配がした。
 光はコソッと、悪魔王子に言う。

「あ、あんたは明日からどうするの!? 家にいるわけ!?」

「ん? 学校へ行くよ」

「ええ!? ど、どこ?? どこの学校? 中学校?」

「もちろん、光と同じ眠子寝子小学校の、五年ニ組だよ」

「えええええええええ!?」

「よろしくね☆」

 また、悪魔王子……麻那人はにっこり微笑んだ。