告白を決めたあたしは、真兄の肩をガシッと掴んでその瞳を真っ直ぐ見つめた。
真兄はあたしの真剣な様子に驚いたのか、笑うのを止めてあたしを見つめ返してくる。
緊張するけど言うしかない。
言わなきゃ、また四の字固めをされちゃいそうだし。
「真兄。あたし最近ね、眠れないの……」
「……そう、かよ」
「今日だって約束の時間に遅れたじゃん?あれは一晩中、真兄のことばかり考えていたからなんだよ」
「俺?」
「あたし、真兄が好きすぎて眠れないの。その所為で朝方に寝ちゃって今日も寝坊した」
勢いに任せて告白した。
しかし、真兄は意味が分からないと言いたげに目を細めて眉間に皺を寄せてる。
しまった。ちょっと回りくどすぎたか。