「どうしましたか?」

天音の少し笑いながら尋ねる声に
柊はハッとなり

「申し訳ありません…。
つい、見惚れてしまって…」

頬を赤らめながら視線を彷徨わせていた。

そんな柊に天音はクスクス笑い


「よく言われます。
私は無駄に顔立ちが整っているので
皆さんよくそう言って下さいますよ」


座っていた椅子から立つと
柊の傍にゆっくりと近付いた。