いまお前の大好きなお米婆を、お光様を連れて来てやっからよ。どんなお光様だか、お前に心眼があったら見せてーや。へへへ。良夫と為子も楽しみにな。これから21日間、和子やこの家に取り憑いて、メッタメタにしてやるからな」

【ここでちょっとサービス。いつも負けない和子のイメージ。掲載元フリーイラスト(※すいません、名前控え忘れた)】


天使「まんずハア、あんなこと云って……」
悪魔「文句あるってか。(懐から鎌を出して)おい、俺様は人間の生殺与奪を握っている男だぜ。これで以ってな。お米でも誰でもだ」
天使「(生唾を飲んで)……出すなっちゅうの。このお……」
悪魔「いっぺんてめえのも切りてえんだがな。いつまでも付き纏いやがると……」
天使「やるってか。そったらばおらも出すけんのう。よかか?(懐から十字架を垣間見せる)」
悪魔「むっ。バ、バカ、止せ。じょ、冗談だ、冗談。今のは……お互い超次元生物だ。命の遣り取りなんか出来る分けねえだろ?万事、合理的に考えやがれ(鎌を仕舞う)」
天使「おめえが出すからでねえけ。売り言葉に……じゃなくって、売り鎌に買いクロスじゃけんのう。天使だからってナメたら、ナメたらあかんぜよ」
悪魔「夏目雅子かてめえは。きたねえ夏目雅子だな。ま、いいや。それよっかいつまでもお米を苦しませちゃ可哀想だ。さっき来がてらにお米の魂の緒、少し切っておいたんだ。これでな(鎌を懐から少し出して叩く)。今頃は病院に運ばれて危篤状態だろうよ。おっつけ教団の幹部でも和子の所に来るだろうぜ」
天使「まんず酷いことを……アーメン(合掌する)」
悪魔「へっ。いろいろ算段があってのことよ。とにかくよ、行くぜ、俺は。お米を楽にしてやらあ。慈悲深いんだぜ、俺は」

             【鎌を持つ死神。pixabay様から拝借】