喜劇・魔切の渡し

コメディ

多谷昇太/著
喜劇・魔切の渡し
作品番号
1735434
最終更新
2024/09/30
総文字数
18,178
ページ数
26ページ
ステータス
未完結
PV数
15
いいね数
0
これは演劇の舞台用に書いたシナリオです。時は現代で場所はあの「矢切の渡し」で有名な葛飾・柴又となります。ヒロインは和子。チャキチャキの江戸っ子娘で、某商事会社のOLです。一方で和子はお米という名の年配の女性が起こした某新興宗教にかぶれていてその教団の熱心な信者でもあります。50年配の父・良夫と母・為子がおり和子はその一人娘です。教団の教え通りにまっすぐ生きようと常日頃から努力しているのですが、何しろ江戸っ子なものですから自分を云うのに「あちし」とか云い、どうかすると「べらんめえ」調子までもが出てしまいます。ところで、いきなりの設定で恐縮ですがこの正しいことに生一本な和子を何とか鬱屈させよう、悪の道に誘い込もうとする〝悪魔〟がなぜか登場致します。和子のような純な魂は悪魔にとっては非常に垂涎を誘われるようで、色々な仕掛けをしては何とか悪の道に誘おうと躍起になる分けです。ところが…です。この悪魔を常日頃から監視し、もし和子のような善なる、光指向の人間を悪魔がたぶらかそうとするならば、その事あるごとに〝天使〟が現れてこれを邪魔(邪天?)致します。天使、悪魔とも年齢は4、50ぐらいですがなぜか悪魔が都会風で、天使はかっぺ丸出しの田舎者という設定となります。あ、そうだ。申し遅れましたがこれは「喜劇」です。随所に笑いを誘うような趣向を凝らしており、お楽しみいただけると思いますが、しかし作者の指向としましては単なる喜劇に留まらず、現代社会における諸々の問題点とシビアなる諸相をそこに込めて、これを弾劾し、正してみようと、大それたことを考えてもいるのです。さあ、それでは「喜劇・魔切の渡し」をお楽しみください。
あらすじ
柴又の華、江戸っ子の和子に悪魔が憑く(清く正しい魂は悪魔の垂涎の的だから)。公私に渡って和子を翻弄しその魂を奪おうとする。他方田舎っぺ天使が現れ和子を悪魔から守ろうとする。和子を翻弄する為に悪魔がメチャクチャなシチュエーションを現出させる。柴又の人情とも合わせ和子を取り巻く人々の人間模様を描いています。笑いと涙、且つ現代社会風刺の舞台シナリオです。楽しんでね。!(^^)!

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