「瑠愛、謝らなくていいから!私こそ、無理やりごめんね」


無理やりなんかじゃない。

私が興味あったからついてきただけ。


「気にしないで。天音がハマってるホストに興味あったから」

「そっか。また、一緒に行こう?」

「…………ごめん」


せっかく誘ってくれてるけど、もう行くことはない。

次矢真斗さんに会ってしまったら、私は自分をセーブする自信がないから。


「そっか。まぁ、無理はさせたくないし。気が向いたら教えて!」

「うん」

「じゃあ、またね」

「またね」


そう言って、私たちは解散した。


気が向いたら、か。

多分、気がむくことはない。


なんだか帰る気になれず、目に付いたBARに入ることにした。