「でも、どうして矢真斗さんが...」

「アフターであの店行ってたから」

「そうだったんですね」

「見かけたらお前だったし、ほっとけないから連れて帰ってきた」


ということは、ここは矢真斗さんの家か。

よく見ると、綺麗な部屋。


「ありがとうございました」

「別に。体は大丈夫か?」

「はい、とりあえず」


矢真斗さんって、クールだけど優しい。

ダメだ、ほんと。


早く帰らないと...


そう思い、立ち上がった。

だけどふらついてしまい、倒れ込む。


「あっぶねぇ。まだ寝とけ」

「いえ、迷惑かけてしまうので...」


昨日、たくさん迷惑かけてしまった。

これ以上迷惑なんてかけられない。


それに、私がハマってしまったら...