目が覚めると、知らない部屋だった。


確か...天音とバイバイしたあと、帰る気になれず目に入ったBARで飲んでたはず...

だんだん眠くなったとこまでは覚えてる。


でも、おかしいんだよね。

つぶれるほど飲んだつもりはない。


色々考えてると「目が覚めたか」と、男の人の声が聞こえた。


え?男の人...?


「あ...」


声がする方を見てみると、そこには矢真斗さんがいた。

どうして、矢真斗さんが...?


「その様子だと、記憶ないんだな」

「えっと...」

「お前、BARで眠剤入った酒飲まされてた」


眠剤...?

どういうこと?


「眠ったお前を、男がホテルに連れ込もうとしたんだよ」


そんなこと、ドラマとか漫画の世界だけだと思ってた。

まさか、自分がこんな怖いことになるとは思ってもみなかった。