自分には、恋なんてできないと思っていた。
 しかし、すべての恋が薄汚れたものではないことを、彼と出逢って、初めて知ることができたのだ。
 私、やっと立ち直れたのかな⋯⋯?
 “なんでも修理屋さん”が、私の心までも直してくれたのだ。
 大人の恋に心を壊され、まだ幼くも深い愛に救われた。
 彼だけは、決して手放してはいけない人だ。
 ゆっくり凭れ掛かると、彼もまた、そっと肩を抱き寄せてくれた。



FIN