「ごめん、急にこんなこと」


ごめんはこっちだよ。


私が行かなくなったのに、


自分勝手な思いで、(よこしま)な思いがあったのに


「急に来なくなっちゃって、最初体調崩したのかと思ったんだけど心配で、でも元気そうでよかった」


久しぶりに見た太陽くんは変わらずの笑顔で安心した。


でも、どんな顔していいか分からなくなって私は顔を思わず背ける。


「僕気づかないうちに、なにか【ひまりちゃん】にしちゃったかな?」


彼の変わらない優しに胸が痛くなる。


嘘だ。


気持ちなんて少しも薄れていない。


だって、こうして会っちゃうと気持ちが一気に高ぶるんだもん。


「図々しかった、よね。店にあんなに来てもらって
ごめんね」


「ちがう!!!それは、違うよ。
ごめん、わた、しが悪い、の」


言葉が詰まって上手く話せない。