「え〜、わかんない。てか、花に意味とかあること自体初めて知った。向日葵よく知ってるね?」


だって太陽くんが教えてくれたから。


私もあの貰った向日葵、さすがに枯れちゃって捨ててしまった。


こうしてどんどん思い出が無くなっていくのかと思うと、胸がぽっかり空いてしまったかのような気分に陥る。


「ねえ!向日葵いる??
校門のところに隣校の男子いるよ!」



「向日葵、隣の高校に知り合いなんているの?」


え、なんで...


窓から見ると校門のところに見慣れた男の子が立っている。


その姿を見て私は校門に向かって一目散に走った。


「あ、【ひまりちゃん】!久しぶり」


「なんで...」