太陽くんの所に行かなくなってから早1ヶ月が経った。


完全に忘れたかと言われたら嘘になるが、やはり大好きなバレーに打ち込むことで気持ちは段々薄れてきている。


隣の高校だってことあるから、会うこともあるかなって思ったけど意外と会わないもんだね。


あの女の子達も見かけない。


「見てみて~!貰い物だけど、紫陽花持ってきちゃった~!」


先生は花瓶に紫や青の花が付いた紫陽花を教卓の上に飾る。


「うわ~、花とか久しぶりに見たわ。私すぐ枯らしちゃうんだね」


「...ねぇ、桃菜。紫陽花の花言葉って知ってる?」