さらにここ数ヶ月は、ちょっとしたミスをきっかけに、仕事には何の関係もない、私の人格まで否定されるような言葉を吐かれ続け、心はもう限界を超えて凍ってしまった。


「いい大学出てんのに、何学んできたの?」


「⋯⋯」


「どうせ遊び呆けてたんだろうな。いつまでも大学生気分じゃ社会ではやってけないよ?」


⋯⋯今日も始まった。

いつものように聞き流そうとするけれど、何だかうまくいかない。


「そんな風にいっつもだんまりでさあ。何か言ったらどうなん?」


「⋯⋯」


「はあ、これだから、甘やかされて育った女は信用ならねえんだよ」


「⋯⋯っ」


⋯⋯何でそこまで言われなきゃいけないんだ、なんて。

この期に及んでそんな言い分がこの上司に通用するわけがない。


心を守れなかったぶん、いつもよりダメージを受けてしまう。

うっすらと涙が浮かび、頭が沸騰して、冷静じゃいられなくなる。


───だから、後先考えず、口に出してしまった。



「お前、もう辞めれば?」


「⋯⋯わかりました、辞めます」