「⋯⋯じゃあ、マネージャー呼ぶ」


「いいってば」


「荷物多いだろうし、車のが融通きく」


「⋯⋯頑固」


「こっちのセリフ」


そう言いながらどこかに電話をかけるコーダイ。


「あ、もしもし?明日の昼間さ、おれんち来れる?⋯⋯ん?ちょっと用事。いける?じゃあよろしく。あ、ちなみに女のコいるから。⋯⋯あーウルセエ、また明日」


電話越しにまだ何か言われてたのに、関係ないとばかりに通話を終了させた。


「⋯⋯大丈夫なの?」


「余裕」


「ふうん。⋯⋯ありがと」


「いーえ」


に、と柔らかく笑うその顔は、当たり前だけど、テレビで観る顔とはまた違う。

洗濯が終わった音がしたので、目を逸らして回収に向かった。


「それ乾燥機ついてるから、かけれないやつだけ出そう」


「⋯⋯わかった」


指示通りに仕分けをして乾燥をスタートさせ、取り出した分は洗面所のスペースに干していく。


「⋯⋯あとはわかるし、先寝てていいよ」


「えー、一緒に寝よ」