食べ終わった後、マンションの1階にあるコンビニに向かう。


「⋯⋯着いてこなくていいって」


「心配だから」


「なんで」


「なんでも」


コーダイはわざわざ帽子とマスクをして着いてきた。

⋯⋯下着を買うから、なんなら来てほしくなかったのに。


「⋯⋯さすがに外で待ってて」


「はいはい」


時間も時間だし、店内に人はまばらだった。

日用品コーナーに行き、下着や歯ブラシ、その他必要そうなものをカゴに入れる。


レジに行き、支払いをしようとしたところで一瞬考える。


「(⋯⋯どうしよう)」


その時、スマホが光り、コーダイからメッセージ。


───“おれのカード使えよ”


⋯⋯エスパーか?というようなタイミング。


「お支払い方法は?」


「あ、か、カードで」


「かしこまりました〜」


⋯⋯だって、使えって言われたし。

なんて、誰に言うでもない言い訳をしながら、さっきもらったカードで支払いを済ませた。