「そんなのやって見なきゃわかんないじゃん!!」

『いやいや!私達Fだよ?!ランキングでもいっつも最下位のF!!』



私の学園、私立楠木学園は毎回のテストをランキングとして、掲示板に貼り付ける


学年1位から最下位までのランキング表で、上位50名には特別に楠木学園の推薦書を獲得するのに必要な点数を稼げる仕組み


そのランキング表でいつも学年1位を取ってるのが西園寺 望、
その反対のランキング表最下位を争っているのが私達Fクラスの面々


だから小学生でも無謀だって分かるくらいの大勝負を挑もうって芽衣は言っている



「悔しくないの?!永遠!!」

『そりゃ、ムカつくし悔しいよ。』

「だったら行くよ!!!」



こうなった芽衣が言う事を聞かないのは分かってた
私の腕を引っ張って教室を飛び出し、棟を移動して着いた先は、Sクラス


進学コースを選択した子達のクラスで、県内の優秀な生徒だけを集めたクラスなだけあって、全国模試でもいい成績をたたき出す子達ばかりらしい


先生達もこのクラスには期待してるって言うのがすっごい分かるくらい優遇されている


そんな教室の前で、芽衣は大きく息を吸い叫んだ