そう思っていれば
響さんがまたぎゅっと私に抱き着く力を込め
もぞもぞ動いて心地良い場所を見つけたのか
そこで深い眠りにまた付き

私が少し微笑みながらそれを見ていれば

響さんのTシャツの裾が少し捲れ上がっており
脇腹が見えていた。

私は抱き締められたまま
シャツを正してあげようと手を伸ばせば

ふと、脇腹の後ろ…背中側に
チラッと何か模様のようなものが見えた。

完全には見えないけど何か付いている。

あまり見ない方が良いのかもしれないけど…
その模様が気になり
シャツを正すついでに少しだけ捲って
そっと覗けば


背中の下辺り全体に
綺麗な模様が描かれており…

桜の花びらが描かれているのが
分かった。

これは…タトゥーだろうか。

…響さん、タトゥーとか入れるんだ。
でも、これって
…オシャレとかシールとかじゃなくて
本当にしっかりと入っている感じだ…。

背中の上まではさすがに見れないけど
何だか背中全体に入ってそう…。