「ごめんね。苦しかったでしょ」

響さんにされるがままになっていた私を
ようやく離してくれた頃には
ここに来てから20分も経っており…

「…久しぶりに花に会えたから
可愛くて、つい抱き締めすぎた」

響さんは笑顔でそう言うと
私をソファに座らせ、
自分も私のすぐ隣に座った。

「…そんなに、久しぶりですか?
ちょうど…1週間しか経ってないですけど」

私がそう言えば

「1週間"も"、花に会えなかったんだよ?
花にとっては…俺の事はどうでも良いかも
しれないけど、俺は花に会えない時間が
ずっと苦痛で堪らないんだよ。
それだけ俺に愛されてる自覚を持ってね?」

響さんは相変わらず、私に対する溺愛が凄い。

こんなに顔立ちも整っててスタイルも良くて
少し…愛が重すぎる所はあるけど
基本的には優しくてお金もあって
色んな女性からモテそうなのに…

何でこんなにも私を愛するのか…。
しかも私には響さんに愛される事をした
記憶もないのに。