それから1週間が経った。

響さんからお誘いの連絡が来て
私はいつものホテルに向かった。

私が部屋のチャイムを鳴らせば
いつものようにすぐ扉が開いた。

「…花、」

響さんは私を甘い笑顔で呼ぶと

「…久しぶりだね。おいで」

そう言って私の手を握り
いきなり引き寄せた。

力強く抱き締められ
「…花の匂い。安心する」
そう言われ、来て早々なのに
いつもより長く抱き締められた。