それから1週間が経ち…

私は柏木組の響さんの住む棟の廊下の
拭き掃除をしていた。


私はあれからひっそりと
引っ越しの準備を始めていた。

海斗に中学を卒業したら引っ越しをする…
と、告げれば
またどこか複雑そうな顔をしていた。

でも、私が響さんや啓君とは
もうその後は関わりはしないと言えば
海斗は少し安心したようで

また少しずつ姉弟の
何げない会話も増えてきていた。

…引っ越しするまでにまだ時間はあるけど、
海斗が卒業したと同時にすぐに引っ越せるよう
準備はしっかりとしたい。

…早くここから去って、
もう誰も傷付けないように
新しい土地で頑張りたいと思っていた。