響さんと別れ家に帰り着き
ご飯を作っていれば

玄関の鍵が開く音が聞こえた。

私は料理の手を止め
玄関に行って「海斗(かいと)、おかえり」
そう笑顔で迎れば

「ただいま、姉ちゃん」

海斗も笑顔で返してくれた。

「もう少しでご飯出来るから待っててね」

私がそう言いながらキッチンに戻れば

「…姉ちゃん、本当に夜の仕事辞めたんだね」

ふいに海斗がそう呟き
私が振り向いて海斗の表情を見れば
どこか安心したような
穏やかな顔付きをしていた。