私が出て行った後のホテルの部屋で


「…どうして俺の事を忘れたんだよ。
"ゆづ"…」


私の名前を呼びながら
少しの間ベッドに仰向けになって
響さんが哀しそうに呟いていたなんて

私は知らなかった。