眩しすぎる彼の姿を直視することができず…指と指と隙間から拝ませてもらった。
「……なに、してんの?」
「瀬戸くんが御来光みたいな物を放って私の視力を奪おうとしてくるから。最善の策として指の隙間からその姿を眺めてます。」
「それは…オッケーってこと?」
「……ん?」
「俺と付き合ってくれるってことで、いいの?」
断る理由なんて、どこにあるというのか。私も一人の人間だ…こんなイケメン男子に告白されて嬉しくない訳がない。
──…でもね、
「私…誰かと付き合ったこととかないから、瀬戸くんを満足させてあげられるような彼女になれる自信がない」
目を覆っていた手を下ろし、俯いてそう答えれば…ガタンっと物音がして再び顔を上げて瀬戸くんの様子を伺う。
「……っえ、どうしたの?」
後ろの机に手をついて、バランスを崩したような変な体制でパチパチと瞬きを繰り返している瀬戸涼太。そんな変な格好でも絵になるこの人はやっぱり…かっこいい。