「……嫌なところなんて、ないよ」


「……ないの?」


「うん。瀬戸くんって…カッコイイし、立ってるだけで絵になるというか。何も話さなくてもそこに居るだけで絶対的存在感を放っている無敵の王子様…って感じでしょ?」


「……っ、」


「だから…嫌なところなんて、私がどうこう言うような資格は、、って…どうしたの?!凄い顔真っ赤だけど…」


「いや…だって、臼井さんがっ」


「………え?」


「《《%size:10px|好き》》…な人に、カッコイイとか言われたらっ…普通に嬉しいだろ」



チラチラ私の顔を伺いながら、恥ずかしそうに手で顔を覆う瀬戸涼太を見て…今度はこちらが赤面してしまう。



──…なんだ、この人


このなんとも言えない、心を揺さぶられるような感覚、、



「……俺と、付き合って」


夕日が差し込む放課後の音楽室。誰もいない部屋の中でサンセットをバックに私に告白してくる瀬戸涼太の姿は─…猛烈に、エモく尊い。