クラスメイト達が驚くのも…まぁ無理は無い。当然の反応だと思う。それほどまでに瀬戸涼太という男は男女問わず…モテる。
どこの学校にもひとつくらいは存在するだろう…ちょっと悪ぶった不良っぽいグループ。
瀬戸くんが属しているのはそんな、どちらかと言えば少し不真面目な生徒達が集まっているグループ。とはいえ、真面目な勉強が出来る男の子達とも一緒に勉強したりしている姿をたまに見かける
つまり、人を選んで付き合うようなタイプではなく自分が好きな時、好きな人と過ごす…という性格まで素晴らしいエモく尊い男子なのだ。
そして極めつけはあのルックス!!高身長なだけでも既に高得点なのに、毎朝ヘアセットをしているのか淡いブラウンの髪を器用に波打たせてセットされている髪型。それだけでもうお腹いっぱいなのに顔のパーツひとつひとつが全て尊い。
瀬戸くんの顔のジグソーパズルなんかが発売されたら飛ぶように売れるだろうな、ってレベル。
だからいま…昼休み、自分のお弁当箱を手にして瀬戸くんのクラスを覗いてみて…ここに来たことを後悔した。
案の定、チャラチャラした男子とギャルギャルした女子に囲まれて…各々にお昼ご飯のお誘いを受けているようにみえた。
張り切って自分から瀬戸くんのクラスに来てしまったことを早くも後悔しかけていたとき、ドアのすぐ側の席でお弁当箱を広げていた一人の男子生徒に声をかけられた、