そんなミラクルゴシップをクラスメイトたちが野放しにしてくれるわけもなく。



「いまの、なに?!」


「え、あれって瀬戸くん?!ダミー…?」


「瀬戸って双子だったんだ…初耳」


「いやいや、ガチ恋?瀬戸くんって結花ちゃんみたいな子がタイプなの?!」


「まじ?!これは伝説に残りますな」



っと、各々酷いことを言ってくれる。誰も私の方が彼に告白されたなんて思っていないみたいだ。



「……結花、マジか。瀬戸涼太…あれは結花にガチで惚れてるな。よく分からんけど、とりあえず初めての彼氏…おめでとう。初カレがあの瀬戸涼太なんてハードル高いだろうけど……まぁ頑張りたまえ、友よ」




なんとも言えないお祝いの言葉をいただいたので「ありがとう、頑張ってみるよ」と答えながらも内心昼休みの瀬戸くんとの昼食のことで心臓がバックバクしていることは…みんなには内緒。