「何で今日病院行かなかったの?」

「...いや、別に理由はないけど」

お医者さんになってからの愁くんはちょっぴり厳しくて怖い時もある。

私の身体を心配してくれるのはわかってるんだけど甘々、愁くんが大好きだった。

だんだん私に対してもお医者さんになってきた気がして...なんだかモヤモヤする

「ちゃんと行けよ。」

「わかってるよ。」

「仕事も始めたわけだししっかり自分で管理しろ」

「だからわかってるって。
お医者さんの愁くん、いやだ。
久しぶりにあってそんな話したくない。」

「じゃ病院いけよ。逃げてるから医者になりたくなくてもなるしかない」

「もうこの話しないで。」

「はぁ...来週は必ずいけよ」

「...うん」

ね、厳しいでしょ。

もう嫌になっちゃう。

「ご飯できたよ〜」

お母さんがリビングから叫んで呼んでくれた

「今行く〜」

幼馴染としてじゃなくて
医者としての愁くんと2人きりは
気まずい。
速攻でリビングに降りた。


「お待たせ。食べよ食べよ」

私は席についた

後から降りてきた愁くんも定位置に座った。
私の前。

小さい時からの定位置。

なんか体調や考えてることを見透かされてる気がしてやっぱり怖かった。