「元気だよ、ももかは?」
「私も元気。最近、どうなの?イケメンの愁(しゅう)くんとは」
「...え...なんもないよ...」
「えっ、そーなの」
愁くんとは私の家のお隣に住んでる
幼馴染で28歳のお医者さん 高橋 愁(たかはし しゅう)くん
小さい時からよく遊んでくれていたお兄ちゃん的存在。
外見は誰が何と言おうとイケメン。
学生の時は常に女の子が愁くんを狙っていた。けど愁くんは興味なさげ。
バレンタインなんかは私の家の前まで女の子が並んでたことがある。
私も愁くんが大好きで
小さい頃はよく「将来、愁くんと結婚する〜」なんて親の前でも言っていた。
愁くんは私とならお話ししてくれたり遊んでくれた。特別感があって嬉しかった。
ただ医学部に行ってから忙しくなった。
医者になった今ではなかなか会えなくなった。
たまに体調を気にする連絡はくれるけど愁くんが一人暮らしを始めたのもあって会うことはほとんどない
「最近会えてないからわからない」
「そっか、お医者さんだもんね。すごいよね」
本当にすごいよ。
愁くんは高校生の時から
お医者さんになるって決めてた。
それを実現させちゃうんだもん。
「ねぇももか、そろそろ仕事もどりなよ。」
「あっそうだった、ごゆっくり〜
またご飯いこうよ!」
ももかは仕事中なのに私と話すのに夢中で忘れてて
ももかはあわてて仕事に戻った。
私もコーヒー飲んでゆっくりしてお店をでた。
「じゃあね、ももか。」
「気をつけてね」