まぁ…そんなことは今に始まったことではないので余裕でスルーして学校へと向かうのだが、、
「絃ちゃん、今日は兄ちゃんが学校まで送ってやるから一緒に出よう」
玄関で待ち伏せされてしまい、逃げ道を奪われてしまったので…やむおえず一緒に家を出ることになってしまった。
そうなるともう、質問の嵐で。
「相手、どんなやつ?俺より背が高い?」
「勉強は出来るタイプ?部活は?何部?」
「バイトとかしてる?飲食店?コンビニ?」
妹の好きな相手の情報を聞いて、一体どうするというのか。説明するのも面倒なので、、
「入試の時に私を助けてくれた人」
っと一言だけ答えると…兄はハッと息を飲んだ。
「あの時の、自転車ニケツ野郎か。」
なんて…いい意味では無さそうなあだ名を勝手に付けている兄を軽く横目で睨み、学校の近くのコンビニが見えてきたのでそこで降ろして欲しいと頼んだ。