代理が学校に通うなんて聞いたことないよ。

 怜央さんって、本当に別世界の存在なんだなぁ…。




「怜央さん自身は、勉強しないんですか?」


「城でしてるよ。家庭教師、兼、世話係が四六時中そばにいるし。夕華(ゆか)にも敬語使ってるほうの騎士(ナイト)


「え、騎士さんが怜央さんの?」


「そう。あれは俺の家に仕える一族の人間だから。同い年なのが、過去と比べてイレギュラーだけどね」


「はあ…」




 別世界の話すぎて、すんなり頭に入ってこないけど…。

 騎士さんは怜央さんと同い年ながら、怜央さんに勉強を教えられるくらい頭がいいってこと?

 真面目そうな雰囲気の人だとは思ってたけど、すごい人なんだなぁ…。


 そうやって、怜央さんのことについて聞いている間に、注文したメニューが届き始めて、私は目を輝かせた。