「あの!愛奈、Night Empireの妃の正体、知ってます!」
「あぁ?」
突然、倉庫に訪れた場違いな少女の姿に、その場に居合わせた誰もが顔をしかめた。
愛奈は緊張した表情で、Bomb Strikeの総長をまっすぐに見つめる。
「Night Empireの妃は、愛奈のお姉ちゃんなんです!愛奈がお願いして、Night Empireに入ってもらいました」
「なんだと?」
「愛奈がお姉ちゃんに、Night Empireの情報を探ってきてもらって、総長さんに教えます!だから、愛奈を総長さんの彼女に――」
「へぇ?それは本当だろうな?」
Bomb Strikeの総長が食いついたのを見て、愛奈は、ぱっと表情を明るくした。