それから数日、わたしは夏休みの課題を進めていた。最後まで残すのは進路表だけでじゅうぶん。

時間を一番要するものがあるからこそ、課題を先々に終わらせておきたい。

「んー!……なかなか捗った」

伸びをして、ノートを閉じた。

課題を決めた部分まで終わらせれば、あのカフェに行く。そう目標をたててやったからか、集中力は良かったと思う。

「よしっ、これで明日カフェ行ける!」

旅行みたいな大きなイベント出はないけれど、わたしには同じくらいの楽しみがあった。