俺は五十嵐 龍也[いがらし りゅーや]15才。いきなりだが、俺は女だ。龍也なんていかにも男みたいな名前だがお・ん・なだ。名前だけじゃない。見た目も男みたいだ。でも、本当は皆んなみたいに帰りにスタ◯やプリだって撮りたい…でも…そんなのはかないっこないんだ。だって、俺は男みたいな見た目してるし、言ってなかったけど俺は暴走族[FEEL]の総長をしてる。だから誰も誘ってくれないんだ。こんな見た目の俺が怖くてー
「おい!五十嵐!いるか?」
またか…俺は歴代最強総長と言われ、色んな奴らに絡まれる。ん?でもいつもと様子が違う…いつもだったらクラスの人は絡まれたくないから端によって、見てるだけなのに、今日はみんな(特に女子)が黄色い歓声をあげている。
「きゃ〜♡神樂ノ 鑼[がくらの らん]先輩〜♡」
?かぐらの…?俺の知り合いにそんな人はいない。
「神樂ノ先輩って誰?」
「え⁈唯乃[クラスメイト]知らないの⁈2年生にして東大のお偉いさんから推薦されてる頭脳明晰・運動神経発群、更にはアイドルグループ[LOOKRAC]のリーダーの神樂ノ先輩だよ!」
教室のどこかで話す女子たち。それすら羨ましく思う。とりあえず呼ばれた通り行く。
「おう…お前が龍也か…。」
以下にも話したことがあるかのように呼ばれる。
不覚にも少しドキッとしてしまう。なぜなら龍也と呼んでくれたのは中学の頃の親友だけだったから…。…まっ、今はもういないから気にするのはやめよう。
「…だれ?」
「誰とは酷いなwせっかくはるばる遠くから来てやったのに」
…。マジでこいつ誰だ?なんとなくイラついたので無視して通り過ぎた。
「お、おい!待てよ龍也!龍也!」
…。